消防豆知識

■消防署はなぜ119番なのか?

119番通報のはじまりは、昭和2年(1927)10月1日です。
 大正15年(1926)1月20日、当時、電話がダイヤル式だったため、ダイヤル時間が短い「112番」にしましたが、慣れていなかったので、 かけ間違いが多く、とにかく早く回せる数字と、かけ間違えのないように、わざとはなれた数字の9を組み合わせで「119番」が誕生しました。なお、警察の110番は昭和23年に決められました。

■消防車はなぜ赤色なの? 

それは、「道路運送車両の保安基準」というきまりで「緊急自動車の車体の塗色は、消防自動車にあっては朱色(一般的にいう赤色のこと)とし、その他の緊急自動車にあっては白色とする。」と決められていますが、ではなぜ赤色になったのでしょう。
 日本で最初の消防車は外国から輸入されたものでした。それがたまたま赤色であったが、赤色は注意を引く色であること、炎を連想させ警火心を呼び起こすことからそれ以降、消防自動車は赤色が定番となったようです。
 外国の消防車の色は、イギリス、フランス、スイス、オーストリアなどでは日本と同じ赤色。ドイツは赤又は紫色、アメリカでは各消防局で採用している色が異なります。

■消火器の中身はなんなの?

消火器の種類はたくさんありますが、一般的に普及されている消火器は、「粉末消火器」という種類のものです。
 消火器の中には、炭酸ガス(※2)のボンベとリン酸アンモニウム(※3)の粉が入っています。
 レバーを握るとガスボンベからガスが出て、ホースから消火剤の粉が出る仕組みになります。
※2 炭酸飲料に使われる炭酸を高圧縮した状態のものです。
※3 排水処理剤や肥料にも使われます。

■火事になった時姿勢を低くするわけは?

火事が発生すると必ずといって同時に「煙」が発生します。
煙は、天井に最初はたまり始め、だんだん上から下にたまっていきます。
だから、有毒ガスを含む煙を吸わないように、姿勢を低くするのです。

■住宅防火 命を守る7つのポイント ー3つの習慣・4つの対策

火の用心七つのポイント

             1.  家のまわりに燃えやすいものを置かない。

2.  寝たばこやたばこの投げ捨てをしない。

3.  天ぷらを揚げるときは、その場を離れない。

4.  風の強いときは、たき火をしない。

5.  子供には、マッチやライターで遊ばせない。

6.  電気器具は正しく使い、たこ足配線はしない。

7.  ストーブには、燃えやすいものを近づけない。

3つの習慣

1.  寝たばこは、絶対やめる。

2.  ストーブは、燃えやすいものから離れた位置で使用する。 

3.  ガスコンロなどのそばを離れるときは、必ず火を消す。

4つの対策

1.  逃げ遅れを防ぐために、住宅用火災警報器を設置する。

2.  寝具や衣類からの火災を防ぐために、防炎製品を使用する。

3.  火災を小さいうちに消すために、住宅用消火器を備える。 

                  4.  お年寄りや身体の不自由な人を守るために、隣近所の協力体制を                               つくる。